りんたブログ

23歳教員ブロガーのりんたです!主に「家庭と教育」をテーマに記事を作成しています。どうぞ、よろしくお願いします!

子どもを「ご褒美」でやる気にさせてはいけないの??

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こんにちは、りんたです。

新学期が始まってから早一か月が過ぎようとしています。

前後期制の学校は、もう少しで前期の成績が配布される時期ですね。

 

自分の子どものことを一番に考えることは、親であれば当然のこと。

 

「どうにかして、勉強を頑張ってほしい」

「どうにかして、運動を頑張ってほしい」

 

と日々悪戦苦闘している方も多いのではないでしょうか。

 

みなさんは、子どもの勉強に対するやる気をあげる時どのように

しますか?

これは、家庭によっていろいろだと思います。

中には

 

「テストで100点取ったらお金をあげている」

 

といったように、物で子どものやる気を引き出そうとする家庭は

少なくないと思います。

 

実はこの行為、「外発的動機付け」と言い、あまり効果のある方法ではありません。詳しくは以下のブログに書いてあるのでご覧ください。

 

rintaed.hatenablog.com

 

 

では、どうやって子どものやる気を引き出せばいいのか?

 

それはずばり

「子どもの努力しているプロセスをほめる」

です。

 

これさえ守っていれば、子どもにお金や食べ物といったご褒美を与えても構いません。

 

「え!さっきご褒美はあげてはいけないって言ったじゃん!」

 

はい、いいました(笑)

 

では少し訂正しますね

 

子どもの結果にご褒美をあげても効果はあまりありませんが、子どものプロセスでご褒美をあげると、やる気アップにつながります。

 

実はこれ、科学的根拠があっていっているんです。

 

 

 この本の著者、中室牧子先生は「教育経済学」の専門家であり

「教育」を科学的根拠をもとに考察をされている先生です。

 

科学的根拠=データ です。

 

つまり、データをもとに教育方法について考えていくこと

極端に言うと

データだけを確かな材料として、教育を考えることを

行っている先生です。

 

本の中にも書いてありますが、牧子先生は

データしか信用しません(笑)

 

データだけを確かな根拠とし、いろいろな教育方法を分析しています。

 

 

子どもはほめて育てるべきなのか

 まず結論から言うと、

やはり子どもはほめて育てていくこと

が大切だと思います。

 

しかし、ただほめるだけではなく、ほめ方やほめるタイミングなど

細かなテクニックが必要です。

理論と先代の方々の経験に基づいた方法でほめることが出来れば

子どもの可能性はぐんぐんと伸びていきます。

 

一方で、間違ったほめ方をすると、ほめる効果は激減してしまいます。

 

さらに

「してはいけない!」

「しなさい!」

というような強い口調で言っても子どもは伸びません。

 

では具体的にどのようにほめていくべきなのか、考えていきましょう。

 

テストで百点を取った時あなたは子どもになんと伝えますか?

ここで一つクエスチョンです。

 

ある日、自分の子どもがテストで100点を取ってきました。

あなたなら、どのような声掛けをしますか?

 

A. よくがんばったね

B. 頭がいいのね

 

どちらも、似たような声掛けで子どもをほめているように思えますよね?

 

実はこれら二つには大きな違いがあります。

それは

テストの結果をほめているか、テストに至るプロセスをほめているかです。

 

例えば、A

Aはテストの結果ではなく、テストまでに至るテスト勉強や、テストでの集中力など、テストで100点を取るまでのプロセスをほめています。

 

しかし、Bは、「頭がいいね」とその子の能力をほめています。

 

似たように感じる方も多いかもしれませんが、これは全然違います。

 

能力はほめてはいけないの?

実は、このことに関しては、すでに科学的根拠が示されています。

アメリカの大学の研究によると、

「子どものもともとの能力をほめると、子どもたちは意欲を失ってしまい、成績が下がる」

という結果が出ています。

 

これは、大規模な実験をもとに考察され、論文でも発表されているので

科学的根拠として信ぴょう性は非常に高いです。

 

子どもの能力をほめ続けていると、どんどん意欲を失ってしまう。

 

ちょっと怖いデータですね。

 

一方、子どもの勉強のプロセス、つまり「努力」をほめると、

子どもたちは、意欲をどんどん高め、自分の可能性を

限りなく伸ばしていきます。

 

同じ「ほめる」でも、大きな差があることを初めて知った時、

私もとても驚きました(笑)

 

「能力をほめることは、子どものやる気を蝕む」

 

まとめ

ここまで、読んで頂くとわかるように、「ほめ方」一つとっても

奥が深く、改めて教育の難しさを感じます。

 

最初に

「テスト100点取ったらお金をあげている」

は間違いとお伝えしました。

 

でも、お金をご褒美にすることは大きな問題はありません。

渡すタイミングとしては、子どもが一生懸命勉強している時に

 

「一生懸命勉強頑張っているね、これでおやつでも買いなさい」

 

と言って渡すのがいいのではないかと思います。

 

この時渡したお金で、貯金の仕方を教えたり、お金とは何か、資産運用などの金融教育をご家庭でやられてもいいかもしれませんね。

 

今回紹介したことは「学力の経済学」という本に詳しく書いてあります。

ぜひご覧になってください。

ありがとうございました。